おすすめはLEO TAKAMI『Felis Catus And Silence』(2020 Unseen Worlds)です。日本のジャズ系ギタリストの作品で、ジャンルで言うとコンテンポラリージャズとポストクラシカルとニューエイジを足して3で割った感じなんですけど、めちゃくちゃ緻密なんですよね。
考えや技術が研ぎ澄まされている印象がありながら、すごく聴き心地のいい音楽になっていて。人生観というか、これまで積み重ねてきた音楽的な探索や修練が見えるんですよね。音楽に対する熱みたいなものをちゃんと宿していながらも、穏やかで心地のいいものに消化している。本当に大好きな作品です。
サウンド的には古さというか80年代っぽさも感じるんですけど、逆にそれが個性になっていて。その辺りも考えられて作られたのかなと思ってます。
アルバムは仕事中にかけることが多いですね。ドラム的な音は入ってないんですけど、リズミカルなフレーズが割とあるので、いい感じのテンポ感をキープしながらコードを書いたりしています。あとは部屋でぼーっとしている時に聴いてますね。
アーティスト情報
LEO TAKAMI
1970年 東京生まれ。14歳でギターをはじめる。バークリー音大出身のギタリスト津村秀明氏よりギター及び音楽理論を学ぶ。ジャズ、クラシック、アンビエント、日本の古典音楽などを自身のルーツとして楽曲を制作しつつ現在に至る。2012年、東京のレーベルFlavour of Soundよりアルバム「Children's Song」リリース。2017年、カリフォルニアのレーベルTime Relased Soundよりアルバム「Tree of Life」リリース。2020年、ニューヨークのレーベルUnseen Worldsよりアルバム「Felis Catus and Silence」リリース。2023年、同レーベルよりアルバム「Next Door」リリース。米音楽メディアPitchforkの「The 30 Best Jazz and Experimental Albums of 2023」に選ばれる。その他、Apple Musicなどでの配信多数。
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オーロラになれなかった人のために
スピッツ
自分の中にあるメロディのルーツであり、ポップスの定義を決定付けた存在です。
Ryota Mikami
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Soft Power
Ezra Feinberg
自然の光を浴びているときの感覚というか、ニュートラルな気分になる気がします。
Syotaro Hayashi
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Screws
Nils Frahm
終始穏やかで、冬の朝の陽だまりの中でまどろんでいるような感覚を味わえます。
Yoko Komatsu
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PROJECTIONS OF A CORAL CITY
CORAL MORPHOLOGIC & NICK LEON
柔らかい音像の中を、クラゲやサンゴになって流れに身を委ねているような、海の静けさやゆらめきを感じさせる音楽ですね。
Moskitoo
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