私の音楽性に大きく影響を与えたのは、高木正勝さん。だから高木さんの音楽に出会うきっかけとなった映画『おおかみこどもの雨と雪』のオリジナル・サウンドトラック(2012 「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)をおすすめさせてください。
楽曲全体から感じる「母からの愛」が優しくて、聴いてると心が自然と和らいでいくんです。「母が子を大切に思う愛情故の切なさ」もあって、心の奥をぐっと掴まれるような感覚にもなったり。映画としてはファンタジーだけど日常を描いていて、音楽からも「繰り返していく日々の大切さ」を感じますね。
聴くと自分が大切にしたいものに立ち返れる、原点のような存在になっています。10年以上前、高校生の私は映画館でこの映画を観たんですが、そのときに感じた純粋な感情を心に戻してくれる音楽です。こんな音楽を作っていきたい。私の人生に必要不可欠な音楽ですね。
アーティスト情報
高木正勝
1979年京都生まれ。音楽家、映像作家。2001年、アメリカにて音楽と映像のアルバム『pia』でデビュー。2002年、細野晴臣主催のdaisyworld discsより『Journal for People』、agnes b.との企画で『World is so beautiful』を発表。その後、多くの映像作品が国内外の美術館などで展示される。David Sylvianのワールドツアーに映像演出で参加、芸術人類学研究所や理化学研究所との映像作品、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』などの映画音楽、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』のTVドラマ音楽、CM音楽、執筆など幅広く活動を続ける。2014年より里山での暮らしをはじめ、アイヌの唄い手など多様な表現者を交えた村祭りのような『山咲み』を発表。近作は、山村にある自宅の窓を開け自然を招き入れたピアノ曲集『マージナリア』、エッセイ集『こといづ』。
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Vantaa
Vladislav Delay
精神的に参っているときって、外の環境からの刺激が普段以上にヒリヒリと感じるんですよね。そういう時に、膜になってくれる音楽だったりします。
阿久津隆
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Silencio
Gidon Kremer & Kremerata Baltica
大きな川が少しずつ大地を削りながら流れているような、雄大で美しい曲ですね。
斉藤尋己
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Mudanin Kata
David Darling & The Wulu Bunun
その声が本当に素朴で、陽の光を浴びているような感覚になるというか。
zmi
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Between No Things
Suso Saiz & Suzanne Kraft
「音楽に対して自然体でいること」の重要性を伝えてくれているように感じます。
Tomotsugu Nakamura
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ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。