「穏やかな音楽」というテーマを受けて悩みましたが、スピッツが1992年にリリースしたEP『オーロラになれなかった人のために』(1992 UNIVERSAL MUSIC)をおすすめします。
アルバム全体を包む、ぼやっとした空気感が好きなんです。特に、3曲目の『ナイフ』はお気に入りですね。音楽の原体験というと大げさかもしれませんが、今の自分に強く影響を与えている作品です。
初めて買ったCDもスピッツで、自分の中にあるメロディのルーツであり、ポップスの定義を決定付けた存在です。
僕は、Vegetable Recordで作っている音楽もポップスだと思っています。「誰しもが直感的にいいと感じられ、かつ作り手の創造性が伝わる音楽」を目指していて、そのひとつの形として、今もスピッツを意識している部分があります。最近はノスタルジックな気持ちで聴くというより、「キャッチーさや普遍性、独自性のバランスが絶妙でおもしろいな」と思いながら聴くことが多いですね。
アーティスト情報
スピッツ
草野マサムネ(Vo/Gt)、三輪テツヤ(Gt)、田村明浩(B)、﨑山龍男(Dr)による4人組ロックバンド。1987年に結成し、1991年にメジャーデビュー。1995年にリリースした11thシングル『ロビンソン』、6thアルバム『ハチミツ』がヒットしたことを機に多くのファンを獲得し、その後、楽曲制作や全国ツアー、イベント開催など、マイペースに活動を継続している。
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Soft Power
Ezra Feinberg
自然の光を浴びているときの感覚というか、ニュートラルな気分になる気がします。
Syotaro Hayashi
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Screws
Nils Frahm
終始穏やかで、冬の朝の陽だまりの中でまどろんでいるような感覚を味わえます。
Yoko Komatsu
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PROJECTIONS OF A CORAL CITY
CORAL MORPHOLOGIC & NICK LEON
柔らかい音像の中を、クラゲやサンゴになって流れに身を委ねているような、海の静けさやゆらめきを感じさせる音楽ですね。
Moskitoo
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Tumbling Towards A Wall
Ulla
厭世的なのに人肌も同時に感じて、水の中で空を眺めているような気持ちになります。
aus
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ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。
