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COLUMN 4
「読書と静かな即興演奏 vol.3」参加者が選ぶ「読書のための音楽」青葉市子、yatchiなど
2025.02.13
2025年2月7日(金)の夜、東京・池袋にある重要文化財・自由学園明日館にて、音楽イベント「Music For The Story III - 読書と静かな即興演奏 - vol.3」が開催された。参加者はMoskitooによるアンビエントなロングセット演奏に深く潜りながら、持参した本を読んだり、会場にある本を読んだりと自由に楽しんでいた。
イベント参加者に「おすすめの読書のための音楽」を募集したところ、多くの音楽が集まった。この記事では、簡単な作品紹介を添えて楽曲を紹介していく。あなたの読書のお供となる音楽に出会えますように。
まずは集まった楽曲をまとめたプレイリスト「Reading Books [読書BGM] – Music For The Story III vol.3 -」を紹介。今回は4時間ほどと、たっぷり読書を楽しめる尺になっている。
以下、いくつかの作品を抜粋して紹介する。
青葉市子『アダンの風』
音楽家・青葉市子が「架空の映画のためのサウンドトラック」というコンセプトで制作した7枚目のアルバム。沖縄の島々での滞在から着想を得た物語が、楽曲の基盤となっている。
初期の頃をよく聴いていた方にとっては、クラシックギターと歌というイメージから、「読書中に聴く音楽」とは遠いものだと感じるかもしれない。しかし最近の楽曲では、声を音のように重ねたり、ギター以外の繊細で多様な音色を交えたり、ときにはインストの曲が登場したりと、その音楽性は青葉市子ならではの軽やかで浮遊感のある独特なサウンドスケープへと進化を遂げている。
歌詞の言葉がはっきりとは聴こえてこず、読んでいる文字とぶつからないため、きっと読書中にも柔らかな安心感を届けてくれる音楽になるだろう。
考えたり読書をしたりする時に、アレンジや歌声が邪魔してこない所が好きです。
参加者
nensow『music for fuzkue』
岡山県在住の音楽家・nensowが制作した、本の読める店・fuzkueのために制作されたオリジナル音源。空間を包み込むアンビエント・ドローンな音楽となっており、フヅクエ初台店では2018年頃から毎日流れている。
快適な読書環境を追求するフヅクエにとって、このアルバムはひとつの理想的な「読書のための音楽」だと、過去のUcuuuでのインタビューでも店主の阿久津さんは語っている。
音が空間に溶ける感じで、邪魔にならない感じです。ずっと同じくらいの波長で音が流れるので、急な音の変化で音楽に突然意識が持っていかれたりもしません。ゆったりとしたい時や、集中して作業したい時に流すと、心と頭が静かになります。
参加者
yatchi『第3区間ピアノ』
折坂悠太バンドのメンバーでもあるyatchiによる、2枚目のソロアルバム。「夢で観た映画のような物語」から着想を得て制作された作品と紹介されている。
明るい光が差し込むような穏やかなピアノ楽曲を中心としつつも、チェロが加わる楽曲では優雅さにも引き込まれる。中盤にはリズミカルな曲もあるため、夜や静かな空間よりも、日中や少し賑やかな空間で読書をするときの方が似合うかもしれない。
The Pastels , Tenniscoats『Two Sunsets』
イギリス・スコットランド出身のインディーロックバンド・The Pastelsと、さやと植野隆司による日本のポップデュオ・Tenniscoatsによるコラボレーション・アルバム。
ストリーミング配信されていないが、BandCampで試聴することができる。ふくよかな声とご機嫌で可愛らしいサウンドは、読書の時間に更なる彩りを与えてくれるだろう。
なんとなく冬になると聞きたくなります。絵本の中に入っているような感覚になる曲なので、ファンタジーなどを読みながら聴きたい曲です。
参加者
その他
以下のような楽曲やアーティストもおすすめとして集まった。
clairo『juna』
アメリカのシンガーソングライター。青葉市子をおすすめした方から、もう一つのおすすめとして記載いただいた。「Juna」は2024年にバイラルヒットした楽曲。
Minamo
杉本佳一と安永哲郎によるユニット。12kから複数のアルバムをリリースしている。2020年には、Moskitooとのコラボレーションアルバム『Superstition』を同じく12kからリリース。
Moskitoo『Unspoken Poetry』
出演したMoskitooをおすすめする声もあった。最新作『Unspoken Poetry』には、購入特典に「クリアしおり」が付いている。Ucuuuのインタビューでは、Moskitooの音楽性と言葉や読書の関係性を読み解くことができる。
しんとした静かな夜に聴きたくなります。
参加者
執筆・編集:石松豊
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