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Moskitoo、11年ぶりソロ作品「Unspoken Poetry」10/4リリース。読まれなかった詩片から感じた不在の存在を音に
2024.09.25

電子音楽家・Moskitooが11年ぶりのソロ作品として、アルバム「Unspoken Poetry」を2024年10月4日(金)にリリースする。

今回の楽曲の多くは、コロナ禍にプライベートな作品として制作された。制作中に目に留まったアンティークのポストカードから、個人的な手書きのメッセージが海や時間を超えて「不在でありながら姿をかたどるような感覚」を得たことから、『Unspoken Poetry』という言葉が浮かんだという。誰にも読まれず語られなかった詩片や、片隅の在/不在、時間軸の交錯についてが次第にインスピレーション・ソースとなっていったとMoskitooは語る。
本作の音響構成には、電子楽器やギター、これまでライブ演奏で取り入れてきた鉄琴やオルゴール、石や木、非楽器などのサンプリングに加え、動画に意図せずに残された音やテスト録音した声、偶然のエラーの反復など、無作為的な音や過去の音源などを織り交ぜてられている。音質面では、忘れ去られた作品が作り手のいない未来にサルベージされたかのような、朧げな藁半紙のような質感を意識したという。
過去2作のアルバム(2007年の『DRAPE』、2013年の『MITOSIS』)は Taylor Deupreeが主宰するニューヨークのレーベル・12kからリリースされたが、本作はHEADZ(WEATHER)からの初リリース作品となる。ミックスは杉本佳一、マスタリングはTaylor Deupree、アートワーク&デザインはMoskitoo本人が担当。
またアルバム先行配信のシングル第二弾として、「Words Wardrobe」が2024年9月25日(水) 12:00にリリースされた。
Moskitoo「Words Wardrobe」(Official Music Video)
リリース情報
Moskitoo「Unspoken Poetry」
■リリース日
2024年10月4日(金)
■フォーマット
CD / Digital
■価格(CD)
2,300円+税(定価:2,530円)
■収録曲
01. That Awaking Weave
02. Machine Choir
03. Embroidery Story
04. Evvve
05. Words Wardrobe
06. Gii
07. Molder And Morrow (Album Mix)
08. Dewdrop
09. Nunc (FourColor Remix)
10. Unspoken Poetry
11. Salvaged Dream
プロフィール
Moskitoo
東京生まれ、札幌育ち。現在は東京を拠点に活動するサウンドアーティスト、シンガー。2007年、テイラー・デュプリーが主宰するニューヨークのレーベル12kより『DRAPE』でソロとしてデビュー。自身の歌声を基点に、ギターやトイグロッケンシュピールなどの様々な楽器、身の回りの非楽器の音、電子音とを交錯させながら独自のサウンドスケープを構築している。一音一音の音の探求に始まり、歌唱、トラックメイキング、アートワークまですべての制作プロセスを自身で手がける。これまでにフランス、オランダ、スコットランドなどのヨーロッパ10都市でのツアー、ニューヨーク、ボストン、カナダでの北米ツアー、オーストラリア5都市でのツアー、デンマーク、韓国など国内外のさまざまなイベントに招待され公演を重ねている。ソロ活動のほか、2008年からはFilFlaのアルバムやライブに歌唱・作詞作曲で参加。2017年にはSontag Shogun & Moskitoo、2020年にはMinamo & Moskitooとしてヴァイナル作品を発表。2024年4月高山康平監督の短編映画『冬の海の声の記憶 サウンドトラック』をリリース。国内外のアーティストへの歌唱や楽曲提供、コラボレーション、テレビCMの歌唱やナレーションなど、多岐にわたる活動を展開。2024年10月、最新作『Unspoken Poetry』を日本のHEADZ/WEATHERよりリリースした。
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