Ucuuu

NEWS

アンビエントトリオ・肖像、「操れない」植物をモチーフに即興演奏した新譜『Plants i』を7/2配信リリース

2025.07.03

東京を拠点に活動するアンビエントバンド・肖像が、新作EP『Plants i』を7月2日に配信リリースした。

肖像 アーティスト画像

『Plants i』は、植物をモチーフに、即興的に組み立てられた7つのアンビエント小品集の第一弾。実際に多肉植物などの植物を置いた状態で、即興演奏で楽曲が制作された。

メンバーの8eraglは、植物をモチーフにしたきっかけについて、以下のように語っている。

植物の葉や根などは、その植物によって様々な形をしていて、グリッド化(≒一定の規程のもと配置すること)できず、人間の手では制御できません。

また音楽というものも、アンビエント音楽に限らず、グリッド化できる部分とそうでない部分があります。特に僕らの制作する即興音楽においては、「操れなさ」はとても重要な点です。そのような意味で、「植物=plants」に僕らの制作との類似点を感じ、モチーフとしてピップアップしました。

8eragl (肖像)

また、植物から感じたことを音楽として表現する面白さについて、以下のように語っている。

植物に限らず、グリッドの範囲を超えて、その間を行き来する作業は、音楽制作の醍醐味だと思います。

ジャケットやビジュアライザーの制作にあたっても、「操れなさ」を意識しました。幾何学的なモチーフは、音の周波数などに合わせて変化しながら生成されており、自分たちが制御できない状態です。こういった発想をもたらしてくれた根本に、「植物」がありました。

8eragl (肖像)

肖像 – enlightenment i(Official Visualizer)

プロフィール

肖像

東京を拠点に活動するバンド、肖像の1stEP。2024年3月に結成し、作曲・レコーディングから編集、ミックス、マスタリングまで全て自主制作。アンビエント、ドローン、実験音楽、環境音楽といった要素を軸に、静寂の中にある音の動きをアコースティックな楽器と電子音をシームレスに用いて表現。

合わせて読む

NEWS

最新の穏やかな音楽情報を知る

VIEW ALL →
  • 2025.07.17

    山中湖でWATER WATER CAMEL・齋藤キャメルが夏まつりライブ。Yamanaka Terraceにて8/10開催

  • 2025.06.27

    冥丁、温泉地の環境音を用いた新作『泉涌』を8/8リリース。大分県・別府市の制100周年記念事業の一環

  • 2025.06.25

    Yoko Komatsu、自身初となる楽譜集『情景』の発売記念コンサートを8/30に東京・永福町sonoriumで開催

  • 2025.06.18

    ビートメイカー・Konfig、花言葉でまとめたSoulhopのEP『bouquet』6/18配信リリース

MAGAZINE

音楽と生活の新しい接点に出会う

VIEW ALL →
  • ARTIST 14

    2025.07.14

    ヴァイオリン奏者・根本理恵がソロ作品で見つけた「余白を楽しむこと」。合唱部の原体験が育んだ、音を重ねる歓び

    ヴァイオリン奏者・根本理恵がソロ作品で見つけた「余白を楽しむこと」。合唱部の原体験が育んだ、音を重ねる歓び

    2枚のソロアルバム制作背景から、その音楽性に迫る

  • ARTIST 13

    2025.07.12

    Paniyoloが奏でる、日常に寄り添う音楽。『いつものひのおわりに』に込めた穏やかな余韻と、ポップス的なやさしさ

    Paniyoloが奏でる、日常に寄り添う音楽。『いつものひのおわりに』に込めた穏やかな余韻と、ポップス的なやさしさ

    優しいナイロン弦のクラシックギターが、多くの人に愛される理由

  • ARTIST 12

    #PR 2025.06.19

    自然も心も、影があるから光が美しい。碧木莉歩『想いの消息』から始まる、穏やかで熱を秘めたピアノの旅

    自然も心も、影があるから光が美しい。碧木莉歩『想いの消息』から始まる、穏やかで熱を秘めたピアノの旅

    中南米ネオ・フォルクローレ等を中心に影響を受けて完成した1stアルバムの制作背景

DISC GUIDE

気分に合わせて新しい音楽を探す

VIEW ALL →
  • Insight II

    Julien Marchal

    気持ちを落ち着かせたり、自分のソロ活動へと気持ちを切り替えたりするために、この作品をよく聴いています。

    根本理恵

  • Pianisme

    Sylvain Chauveau

    全体的に静かな雰囲気で、余白を十分に感じられる作品です。夜、寝る前に聴くことが多いのですが、そのまま寝てしまうくらい心地よいですね。

    Paniyolo

  • Dos ríos

    Andrés Beeuwsaert

    ただ暗いだけではなく、遠くに希望のような光が現れたり消えたりしていて、それを追いかけてるようなイメージも湧いてきます。

    碧木莉歩

  • Small Winters

    Taylor Deupree

    横で小川がちょろちょろ流れているような、邪魔はしないけれど、そこにあると安心する音楽ですね。

    宮内優里

SOUND DIARY

アーティストの音日記を覗く

VIEW ALL →
  • 2024.10.30

    The Forest of Amami-Oshima Island Around Sunrise

    Soundscape Diary

    斉藤尋己

    斉藤尋己

ABOUT

生活風景に
穏やかな音楽を

『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。

アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。

木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。

VIEW MORE →