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Vegetable Record、「Songs for 那覇市立病院」を制作。沖縄文脈と環境音を交えた、やさしい音楽が病院に流れる
2025.11.04
「音楽の新しい楽しみ方・価値観を創る」をコンセプトに掲げる音楽レーベル・Vegetable Recordが、沖縄県・那覇市立病院のための音楽を制作した。

Vegetable Recordは、Syotaro HayashiとRyota Mikamiによる音楽ユニット。2013年頃から活動を開始し、これまで日本各地の約100カ所で「その空間のためだけの音楽」を制作してきた。無印良品のオフィスや六本木ヒルズの森タワー展望台など、著名な施設も多く手掛けている。
今回は、病院全体を音楽メディアとして捉えた新作「Songs for 那覇市立病院」をリリースした。エレベーターホール、化学療法室、リハビリ室など、それぞれの場所ごとに異なる14曲が制作されている。
コンセプトは「結い」「導く」「首里」。アコースティックギターやピアノ、マリンバなどの楽器と、首里城や末吉公園でフィールドレコーディングした環境音を用いて、まるで自然の中にいるような、やさしい音楽を目指したという。

また、琉球民謡の旋律を再解釈したり、琉球古典音楽や琉球舞踊の間合いを取り入れたりなど、沖縄の音楽的な文脈も楽曲に取り入れている。
プロフィール
Vegetable Record
「音楽の新しい楽しみ方・価値観を創る」をコンセプトに掲げた、音楽レーベル。ソロアーティストのSyotaro Hayashi(写真左)とRyota Mikami(写真右)により設立。デジタル/商業空間/プロダクトなどあらゆる対象を、CD/カセット/レコードと同じ音楽のメディアとして捉え、建築空間やプロダクトに対して音楽作品をリリースするように「音楽を使った空間デザイン」「音楽を使ったプロダクトデザイン」などを手がけています。ワークショップやライブ、インスタレーションも多数開催。
プロフィール
Syotaro Hayashi
1988年福井県出身。Vegetable Record共同代表。音楽の鑑賞や作曲・演奏・発表方法といった従来の手法・枠組みを疑い、スポーツ・ランドスケープ・デザインなどの個人的体験をテーマに用いて、新しい音楽の楽しみ方や音楽の可能性を広げていくことで、他者や自身に対するまなざしを変容させることを大切にする。音楽とテニスを使った新作プロジェクト「Wild Conversation~Music Tennis~」を2024年に発表。2024年12月に個展「Wild Conversation~Music Tennis~ / YAU OPEN」@有楽町YAU CENTERで開催。
プロフィール
Ryota Mikami
1988年東京都出身。Vegetable Record共同代表。音楽の抽象性や可変性に注目した、目に見えない音楽ならではの表現方法や美しさ、面白さを追求した作品制作を行なっている。2014年「Buddha, Mozart and the Ladies」、2016年「Wedding」、2017年「3 Typology-ish Music Videos」@Quantum Gallery & Studio、2020年「Love Decorated with the Flowers」、2022年「What the Happy Puppy Dreamed of」、2023年「MOKA / Deus Ibi Est」、2024年「Songs for AGUA 水」、2025年「自然のカオス構造を音楽で表現する」@gallery full⇔emptyを発表。
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Sylvain Chauveau
全体的に静かな雰囲気で、余白を十分に感じられる作品です。夜、寝る前に聴くことが多いのですが、そのまま寝てしまうくらい心地よいですね。
Paniyolo
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Dos ríos
Andrés Beeuwsaert
ただ暗いだけではなく、遠くに希望のような光が現れたり消えたりしていて、それを追いかけてるようなイメージも湧いてきます。
碧木莉歩
ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽の魅力を発信するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。