SOUND DIARY
2024.10.30
The Forest of Amami-Oshima Island Around Sunrise
Soundscape Diary
奄美大島でフィールドレコーディングした日の出前後の森の音風景は、感動の十数分間となった。
まだ暗い早朝・AM5:45から収録を開始。奥にある池からは、夜通し鳴いているカエルの声が響いている。
音源1:30頃から鳥が目を覚まし、一声鳴いたことをきっかけに徐々に生き物たちが目を覚ましだす。
音源5:00頃には空も微かに明るくなり始め、森の中が見通しつくように。(このレコーディング時の日の出時間はAM6:23だった。)
音源8:00頃、生き物たちは日の出の気配を感じ徐々に活動を始めた。それに呼応するように、森の木々も目覚めていくようだった。
音源9:00を過ぎたあたりからは、森に朝特有の活気が出てきた。ここまでの変化がとても見事で、生命の息吹を肌で感じられた。
音源11:30頃にはもう一段、朝に向けて様々に活動し出す生き物たちの声と、それに呼応するように木々の葉が朝日を求めて生命力を帯びていくことが感じられる。
その後、更に十数分かけて日の出時刻に。太陽が完全に顔を見せる頃には鳥たちは外に出かけ、森の音風景はひと段落した。
プロフィール
斉藤尋己
音楽家。東京生まれ。10歳でクラッシックギターを始め、18歳から本格的にクラッシックの音楽理論を学ぶ。その後、日本大学芸術学部情報音楽コースに入学し、音響心理学、音響解析等を学び、実験的作品やオーケストラ作品などで作曲活動を開始。 卒業後は、映画・CM・TV・Webなどの多くのメディアに楽曲を提供する他、nanacoカードのインターフェイス音やYAMAHAの音源開発、企業CIなどのサウンドデザインにも携わる。また、ミラノサローネやJapan House London展覧会の会場音楽や、サウンドインスタレーションなどのアート作品を発表し、 様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。2016年には自身主催によるサウンドスケープを思考の軸に据えたサウンドブランディングエージェンシーSoundscapeDesignLabを立ち上げる。
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様々な楽器とフィールドレコーディングの音が、優しい音色のレイヤーによって紡がれていて、音楽とも音ともとれる曖昧さに癒されるところが好きですね。
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音楽が持つ余白が、物語で感じた感動や驚きが響いている心の余韻を、時間をかけて静かに柔らかく受け止めてくれる。
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すっと心のざわめきが静まっていき、自分をだんだんと取り戻していくような感覚になった。
石松豊
ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。