Jim O'Rourke
アメリカ「ポスト・ロック」シーンの牽引者。1969年シカゴ生まれ。10代後半にデレク・ベイリーと出会い、ギターの即興演奏を本格的に始める。その後、実験的要素の強い自身の作品を発表。ジョン・フェイフィの作品をプロデュースする一方でガスター・デル・ソルやルース・ファーなど地元シカゴのバンドやプロジェクトに積極的に参加。「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立する。一方で、マース・カニンハム舞踏団の音楽を担当するなど、現代音楽とポスト・ロックの橋渡し的な存在となる。99年にはフォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『ユリイカ』 を発表。インディーズからのリリースだが、日本でも数万枚を記録。近年ではソニック・ユースのメンバー兼音楽監督としても活動し、数枚のアル バムに参加、より広範な支持を得る。(2005年末に脱退) 2004年には、"Wilco/A ghost is born"のプロデューサーとして、グラミー賞を受賞。本国でも現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして、高く評価されている。ヨーロッパでも数々のアーティストをプロデュースしている。日本文化への造詣も深く、「くるり」のプロデュースを始めとして、坂田明、ボアダムスとのコラボレーションや、映画監督、若松考二の過去作品の評論など様々な活動を行っている。