Sonic Piecesという私もリリースさせてもらったことがあるレーベルが、ハウスコンサートを開いていて、そこに彼がピアノを弾きに来たんですね。身長が190cmくらいあるんですけど、大きな体を丸めながら優しくアップライトピアノを弾いてる姿が、すごく印象的で。
彼はノルウェー出身なんですけど、楽曲からも北欧の寂寥感というか、感情的だけど控えめな雰囲気を感じられて、とても好きなんです。なかでもアルバム『The Lost』(2017 Sonic Pieces)は、エモーショナルな面と、そこから一歩引いた遠慮がちな面のバランスがとれている気がしていて、私はとても気に入っています。
部屋で集中して作業したいときや、本を読むときなど、落ち着きたいときに聴いていますね。季節的には、冬に聴きたい音楽です。雪が降っていると空気が少し静かになる気がするので、その空気感とよく合うと思います。
アーティスト情報
Otto A Totland
1979年ノルウェー生まれ。14歳でキーボードを使ったトラックメイキングを始め、徐々にその明晰でメランコリックなピアノ奏法を確立。2014年に初のソロアルバムとなる『Pinô』を、2017年にはセカンドアルバム『The Lost』をSonic Piecesからリリース。幼なじみのErik K SkodvinとのDeaf Center、SereinのオーナーHuw RobertとのNestでも活躍中。
-
REPORT 6
2025.05.08
新緑の図書館に流れた、やさしい音と平和な時間。宮内優里×Tomotsugu Nakamuraによる『読書のためのBGM演奏』レポート
2025/4/19開催『Music For The Story III – 読書と静かな即興演奏 - vol.5』のイベントレポート
-
ARTIST 11
2025.04.08
宮内優里が「読書のためのBGM演奏」で届けたい、穏やかな時間。子どもからお年寄りまで「ちょうどいい音」を目指して
10年近く続けている読書BGM演奏。その背景にある「ゆるやかな探求心」に触れる
-
PROJECT 10
2025.03.25
「おしゃべりOK」で広がる図書館の可能性。多摩市立中央図書館が目指す「公共の未来」
BGMに環境音が流れ、音楽イベントが開催される新発想の図書館
ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。
