Sonic Piecesという私もリリースさせてもらったことがあるレーベルが、ハウスコンサートを開いていて、そこに彼がピアノを弾きに来たんですね。身長が190cmくらいあるんですけど、大きな体を丸めながら優しくアップライトピアノを弾いてる姿が、すごく印象的で。
彼はノルウェー出身なんですけど、楽曲からも北欧の寂寥感というか、感情的だけど控えめな雰囲気を感じられて、とても好きなんです。なかでもアルバム『The Lost』(2017 Sonic Pieces)は、エモーショナルな面と、そこから一歩引いた遠慮がちな面のバランスがとれている気がしていて、私はとても気に入っています。
部屋で集中して作業したいときや、本を読むときなど、落ち着きたいときに聴いていますね。季節的には、冬に聴きたい音楽です。雪が降っていると空気が少し静かになる気がするので、その空気感とよく合うと思います。
アーティスト情報
Otto A Totland
1979年ノルウェー生まれ。14歳でキーボードを使ったトラックメイキングを始め、徐々にその明晰でメランコリックなピアノ奏法を確立。2014年に初のソロアルバムとなる『Pinô』を、2017年にはセカンドアルバム『The Lost』をSonic Piecesからリリース。幼なじみのErik K SkodvinとのDeaf Center、SereinのオーナーHuw RobertとのNestでも活躍中。
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Screws
Nils Frahm
終始穏やかで、冬の朝の陽だまりの中でまどろんでいるような感覚を味わえます。
Yoko Komatsu
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PROJECTIONS OF A CORAL CITY
CORAL MORPHOLOGIC & NICK LEON
柔らかい音像の中を、クラゲやサンゴになって流れに身を委ねているような、海の静けさやゆらめきを感じさせる音楽ですね。
Moskitoo
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Tumbling Towards A Wall
Ulla
厭世的なのに人肌も同時に感じて、水の中で空を眺めているような気持ちになります。
aus
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death has light
別野加奈
圧倒的な白い光の中で、生命としての熱や発光を見つめ、受け止めてくれる。
石松豊
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COLUMN 4
2025.02.13
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ARTIST 10
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ABOUT
生活風景に
穏やかな音楽を
『Ucuuu』は、穏やかな音楽のある生活風景を紹介するAmbient Lifescape Magazine(アンビエント・ライフスケープ・マガジン)です。
アンビエント、エレクトロニカ、インストゥルメンタル、アコースティックギターやピアノなど、「穏やかな音楽」は日常にBGMのように存在しています。
木漏れ日のように、日常に当たり前のようにありながらも強く認識はせず、でも視線を向けると美しさに心癒されるような「穏やかな音楽」の魅力を多面的に発信しています。
