ネオ・フォルクローレを代表するバンド・ACA SECA TRIOの中心メンバーであるアルゼンチンのピアニスト・Andrés Beeuwsaert(アンドレス・ベエウサエルト)の、ソロ名義による1st アルバム『Dos ríos』(2015 Limbo)をおすすめします。
サウンド全体にふわっとした心地よさがあり、ジャケットに写る地平線の写真のように、映画音楽やロードムービーを思わせる雰囲気を感じるんです。編成としては、ピアノだけでなく、ギター、ベース、チェロ、弦楽器、木管楽器なども入っていて、音というより空気のように広がり続ける感覚があり、浮遊感のある雰囲気がとても気に入っています。
どちらかというと、晴れた日よりも、少し曇っていたり雨が降っていたりする日に馴染む音楽だと思います。車や電車に乗っているとき、あるいは歩いているときなど、移動中によく聴いていますね。
聴いていると、本当に旅をしているかのような、不思議な気持ちになるんです。ただ暗いだけではなく、遠くに希望のような光が現れたり消えたりしていて、それを追いかけてるようなイメージも湧いてきます。
アーティスト情報
Andrés Beeuwsaert
1978年、アルゼンチン・ブエノスアイレス州生まれの鍵盤奏者・作曲家。国立ラプラタ大学にて作曲を学ぶ。1999年、フアン・キンテーロ、マリアーノ・カンテーロとともにアカ・セカ・トリオを結成。その優れた音楽性、高い演奏性と対位法を駆使したヴォーカル・ワークによって、現代アルゼンチン音楽を代表するグループとしての人気と評価を確立。2016年までに4枚のアルバム(共作ライブ盤含む)をリリースしている。
ソロ名義では、2009年にファースト・アルバム『Dos Rios』をリリース。ディスクガイド本『アルゼンチン音楽手帖』の表紙に大々的にフィーチャーされるなど、現代アルゼンチン音楽シーンを象徴する作品となる。2012年にセカンド・アルバム『Cruces』をリリース。2010年から2012年にかけて、現代ブラジル随一の実力派女性歌手、タチアナ・パーハとデュオとして活動。アルバム『Aquí』をリリースしている。
鍵盤奏者として、世界的マルチ奏者ペドロ・アスナールのグループに2004年より参加。南米およびヨーロッパ・ツアーに参加、10カ国以上を回り、4枚のアルバムと3枚のライヴDVD作品を録音。他、チャーリー・ガルシア、モノ・フォンタナ等のライヴや録音に参加、イヴァン・リンス、アントニオ・ロウレイロ、ウーゴ・ファットルーソ、ジョー・ロヴァーノなど海外のトップ・アーティストとの共演も多い。
ソロ作ならびにアカ・セカ・トリオの諸作は、日本でも『Jazz The New Chapter』『クワイエット・コーナー』『アルゼンチン音楽手帖』『TOKYO MOON』等のディスクガイド本やコンピCDで取り上げられるなど南米音楽の枠を超えて注目を集め、21世紀の新しい器楽系シーンをリードする存在として信奉者も多い。2015年、ピアノ音楽フェスティバル「THE PIANO ERA」の招聘により初来日、全国4ヶ所での単独公演も行った。2016年8月にアカ・セカ・トリオの日本ツアーで再来日。
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正直、作曲家として「参りました」と思いました。
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